注文住宅のスケジュールと所要期間を徹底解説!後悔しない家づくりのコツ
- 株式会社Fullfill
- 7 日前
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▶︎1. 注文住宅のスケジュールとは?

1.1 注文住宅のスケジュールの全体像
注文住宅のスケジュールは、家づくりの成功を左右する大事な要素です。
完成までにかかる期間はおおよそ10ヶ月〜19ヶ月。かなりの長期戦になるため、各段階での進行状況をしっかり把握しておくことが欠かせません。
注文住宅のスケジュールは、大きく分けて以下の5段階に分類されます。
計画段階(約2〜6ヶ月)
設計・契約段階(約3〜6ヶ月)
建築段階(約4〜6ヶ月)
引き渡し・入居準備(約1ヶ月)
アフターケア(時期は住んだ後に随時)
たとえば、土地探しに3ヶ月、設計に2ヶ月、建築に5ヶ月かかったとすると、それだけで合計10ヶ月を超えます。 この間、進捗に応じて書類の提出や決定事項も多く、日常生活と両立するのは意外と大変です。
だからこそ、あらかじめ全体のスケジュール感をつかんでおくことがとても大事です。
よくある失敗としては以下のような例があります。
土地を決めるのに時間がかかりすぎて全体が遅れる
→エリアの希望条件を明確にして優先順位を決めておくのがポイントです。
設計の打ち合わせが何度もやり直しになり長期化する
→あらかじめ家族の希望をすり合わせておくとスムーズになります。
引き渡しの直前で不備が見つかり、修正に時間がかかる
→定期的に現場を確認し、疑問は早めに解消する姿勢が大事です。
日々の仕事や育児と並行してこのプロジェクトを進めるのは、かなりのエネルギーが必要になります。 だからこそ、余裕を持ったスケジュール管理が求められるんですね。
1.2 注文住宅のスケジュール管理が重要な理由
「早く家を建てたい」と焦ってスタートすると、後になって「もっと準備しておけばよかった」と後悔することが少なくありません。 スケジュールが重要な理由は、単なる工期の管理だけではありません。
注文住宅では、自分たちで決めることが本当に多いです。
どんな間取りにするか
どんな設備を使うか
壁紙や照明の色
家具の配置やサイズ感まで
このような細かい選択が頻繁に発生します。 1回の打ち合わせで決まらないこともあり、平均で設計〜契約段階までに3〜10回程度の打ち合わせが発生します。
こんな忙しい時期に、家族の予定や仕事のスケジュールとバッティングすることも多く、先延ばしが重なると簡単に1ヶ月以上ずれてしまいます。
スケジュールがずれると、最終的に住宅ローンの契約時期や引っ越しタイミングにまで影響してしまうこともあるんです。
また、工期が延びれば、仮住まいの家賃や引っ越し業者の再手配といった追加コストが発生する可能性も。 その結果、予算の見直しや、やむなく希望を削る判断を迫られることもあります。
だからこそ、注文住宅においては以下の意識がとても大事です。
「スケジュールは余裕を持って組む」
「1週間〜2週間単位でチェックポイントを作る」
「工事以外の準備(ローン、引っ越し、家具など)も同時進行で考える」
こうした意識を持っておくと、余裕のある家づくりができます。
忙しい日常のなかでも、段取りを把握しておくだけで心の余裕が生まれますよ。
▶︎2. 注文住宅のスケジュール:計画段階

2.1 情報収集と資金計画(約1〜3ヶ月)
注文住宅のスケジュールでまず大事なのが、最初の「情報収集と資金計画」です。
ここでつまずくと、その後のすべての段階に影響が出てしまいます。
このフェーズでは、以下のような内容を整理していきます。
どんな家を建てたいかのイメージづくり
どのくらいの予算で建てられるかの把握
ローンを含めた資金の準備計画
家族のライフスタイルの確認
情報収集はネットや住宅展示場、セミナーなど多様な手段がありますが、1〜3ヶ月かけてじっくり進めるのが一般的です。
ここでありがちな失敗は以下の通りです。
「とりあえず」で見学だけして何も決まらない
→見学前にチェックポイントを決めておくと、情報を整理しやすくなります。
理想だけが先行し、現実の予算と乖離してしまう
→住宅ローンの仮審査を先に受けると、現実的な予算が見えてきます。
家族間の希望にズレがあり、後から揉める
→「一度、希望条件を紙に書き出して、優先順位をつける」だけでも認識のすり合わせができます。
この段階でどれだけ準備を整えておくかで、その後の流れがスムーズに進むかどうかが決まります。
たとえば、「月々の支払いが◯万円以内」「将来の教育費や老後資金も考慮する」といった視点で資金計画を立てておくと、家づくりの優先順位が自然と見えてきます。
忙しい毎日の中で住宅ローンや保険の勉強をするのは大変ですが、ここを丁寧にやっておくと、後の不安がグッと減りますよ。
2.2 土地探しと建築会社選び(約1〜3ヶ月)
資金計画がまとまってきたら、次は「土地探しと建築会社選び」です。
このフェーズも平均して1〜3ヶ月ほどかかることが多く、思ったよりも時間がかかります。
特に土地探しは、以下のようなポイントで悩みがちです。
希望のエリアに空きがない
予算内に収まる土地が見つからない
ハザードマップや条例の制限が厳しい
駅や学校からの距離に迷う
ここでよくある失敗は次のようなケースです。
気に入った土地がすぐ売れてしまい、決断できなかった
→あらかじめ条件を絞っておくことで、即決がしやすくなります。
土地の価格だけで選び、地盤改良費や諸費用を見落とす
→「土地+建物+諸費用」で比較するのが鉄則です。
建築会社を比較せず、1社だけで進めてしまった
→複数社に相談することで、自分たちに合った提案や相場感がつかめます。
この段階では、「どこに、どんな家を、誰と建てるか」を固めるための大切な時間です。
たとえば、子どもの通学や職場へのアクセスを考慮すると、エリア選びの優先順位がはっきりします。 また、建築会社によって設計の自由度やサポート体制も違ってきます。
土地と建築会社の両方を並行して進めるのは大変ですが、うまくいけばこの段階を2〜3ヶ月でクリアすることも可能です。
焦らず、でもタイミングを逃さないようにするには、条件の整理とスケジュールの見える化がカギです。
▶︎3. 注文住宅のスケジュール:設計・契約段階

3.1 プランニングと設計(約2〜4ヶ月)
土地が決まり、建築会社とのやりとりがスタートしたら、いよいよ家のプランニングと設計に入ります。 ここは「理想の住まいを形にする」最もワクワクする段階ですが、同時に時間も労力もかかる工程です。
具体的には、以下のような作業があります。
間取りや構造の要望をヒアリング
ラフプランの作成と修正
設備や仕様(キッチン、バス、建具など)の選定
外観デザインや素材の決定
一般的に、この段階だけで2〜4ヶ月ほどかかることが多いです。
特に家族の希望を反映した間取りをつくるためには、何度も打ち合わせを重ねる必要があります。
よくあるつまずきポイントは以下の通りです。
要望が多すぎて間取りがまとまらない
→希望を「絶対譲れないもの」と「できれば」で分けて整理すると方向性が見えやすくなります。
打ち合わせの頻度が少なくて進行が遅れる
→週1回ペースで調整できるとスムーズに進みやすくなります。
デザインや設備の選択で迷いが続き、決定が後ろ倒しになる
→事前にショールームやカタログで下調べをしておくと決断が早まります。
このフェーズでは、どれだけ事前準備をしておくかがスケジュール短縮のカギです。
例えば、よくあるのが「収納が足りない」と後から気づくケース。 日常生活を思い浮かべながら、「ここに掃除機を置く」「ここに食料品ストックを入れる」といった動線を想定して話し合っておくと、より実用的な間取りが作れます。
3.2 見積もりと契約(約1〜2ヶ月)
設計プランがある程度固まったら、次は見積もりの提出と契約の段階に入ります。
このフェーズでは、コストの確認と契約内容の最終調整を行う重要なステップになります。
見積もりでは以下の点に注目しましょう。
建物本体価格と付帯工事費の内訳
設備や仕様のグレードによる金額差
税金や諸費用、登記費用などの明細
契約後の変更対応のルール
契約前に気をつけたいポイントは次のとおりです。
見積もりが「一式」表記になっていて詳細が不明
→項目ごとの明細を確認し、不明点はすべて質問することが大切です。
予算オーバーになり、急きょ仕様変更を強いられる
→初期段階から予算の上限を明確に伝えておくと無理のない提案が受けられます。
契約後に仕様変更すると、費用とスケジュールが大幅にズレる
→契約前に「変更可能なタイミングとその影響範囲」を確認しておくのが安心です。
この段階の見積もり確認は、後々のトラブルを防ぐためにも非常に大切な作業です。
たとえば、最終金額が予定より100万円高かった場合、月々の返済額が約3,000円〜4,000円上がる計算になります。 「たった数千円」と思いがちですが、35年ローンで考えると大きな負担です。
契約は「建築工事請負契約書」という書面で交わします。 署名・捺印の前に、契約内容を1つずつ丁寧に確認し、疑問点はすべてクリアにしておくことが安心につながります。
▶︎4. 注文住宅のスケジュール:建築段階
4.1 着工から上棟まで(約1〜2ヶ月)
設計・契約が完了し、いよいよ建築が始まります。
まずは基礎工事からスタートし、建物の骨組みを組み立てる「上棟」までがこの段階です。
このフェーズの主な作業内容は以下の通りです。
地盤調査・地盤改良工事(必要な場合)
基礎工事(ベタ基礎や布基礎など)
土台・柱・梁の建方工事
上棟(棟上げ)セレモニーの実施(希望者のみ)
着工から上棟までの期間は、天候や職人のスケジュールによって左右されやすく、平均1〜2ヶ月程度。 工事が本格化する時期なので、施主としても定期的に現場確認をしておくと安心です。
この段階での失敗例はこちらです。
天候不良で工期が大幅に遅れる
→梅雨や台風シーズンを避けるようにスケジュールを調整しておくとベターです。
現場確認を怠り、仕様と違う施工に気づかない
→週1回でも現地に足を運び、写真を残すことで、後からの確認がしやすくなります。
上棟式の準備が間に合わない・急な費用が発生する
→実施する場合は早めに日程と内容を相談しておくのがポイントです。
この時期は、建物の「骨組み」ができる重要な節目です。
上棟を迎えると、家の大きさや間取りが実感できるようになります。 「こんなに広く感じるんだ」「収納スペースはこの位置か」といった発見も多く、家づくりの楽しみがグッと深まりますよ。
4.2 上棟から完成・引き渡しまで(約2〜4ヶ月)
上棟後は、いよいよ内部の工事へと進んでいきます。 壁や床、天井、設備、内装仕上げなど、住まいの快適性を左右する要素がこの段階で整えられます。
主な工程は次の通りです。
屋根・外壁工事
サッシ・玄関ドアの取付け
電気・給排水などの配線・配管工事
断熱材・床・壁・天井の施工
キッチン・バス・トイレなどの設備取付け
クロス貼り、建具・照明・カーテンレールの設置
この工程はおよそ2〜4ヶ月かかるのが一般的です。 また、各業種の職人が順番に入れ替わりながら作業を行うため、タイミングによっては日程が詰まって調整が必要になることもあります。
よくある注意点はこちらです。
設備の納期遅延で工期全体がずれる
→早めに設備仕様を確定し、注文しておくことがリスク回避につながります。
現場との意思疎通が足りず、思っていた仕上がりと違う
→完成間近になる前に中間検査や現場確認を行うことで、防げるトラブルです。
施主検査の前準備が不十分で、細かいミスを見逃す
→完成前のチェックリストを活用して丁寧に確認することが大切です。
このフェーズでは、「ここが本当に住む家になる」という実感が強くなってきます。
壁紙の色や照明の明るさ、コンセントの位置など、毎日の暮らしに直結する部分が次々に仕上がっていくので、ワクワクする反面、確認すべきポイントも多くなります。
また、完成に近づくにつれ、「施主検査」や「竣工検査」など、重要なチェックも増えてきます。 引き渡し直前であっても、気になる点は遠慮せず現場担当者に伝えることが大切です。
▶︎5. 注文住宅のスケジュール:入居準備とアフターケア
5.1 引き渡し後の手続きと引っ越し(約1ヶ月)
建物が完成し、いよいよ「引き渡し」の日を迎えます。 この時点で住宅ローンの実行と最終支払いが完了し、正式に家の鍵を受け取ります。 ここからが本当の新生活のスタートです。
引き渡し後には、以下のような作業が待っています。
各種ライフライン(電気・ガス・水道)の開通手続き
インターネットやテレビ配線の設置
引っ越し業者の手配とスケジューリング
新住所の役所手続き(転居届、住民票、免許証など)
カーテンや家具、家電などの購入・搬入
引き渡しから入居までは、約1ヶ月を見ておくと安心です。
特に、引っ越しシーズン(3月〜4月)は業者の予約が取りづらくなるため、早めの計画が欠かせません。
この段階でのつまずきポイントは以下の通りです。
ライフラインの手続きを忘れてしまい、当日使えない
→引き渡し日の1〜2週間前までには予約と連絡を済ませておくとスムーズです。
家具のサイズが合わず、再購入や配置変更が発生
→設計時点で採寸しておくと、買い替えや搬入トラブルが防げます。
引っ越し後の疲れで、しばらく片付けが進まない
→「引っ越し日から3日以内に最低限の生活動線を整える」など、段取りを意識すると快適です。
新居に引っ越すタイミングでは、心も体も疲れが出やすいので、あらかじめ手続きを整理しておくことが大切です。
たとえば、引っ越し先で「Wi-Fiが1週間繋がらない」といった不便を避けるには、プロバイダへの事前連絡が欠かせません。 日常生活をスムーズにスタートさせるには、事前準備がものをいいます。
5.2 アフターサービスとメンテナンス
新しい家に住み始めてからも、定期的なメンテナンスや点検は必要です。
注文住宅では、建築会社によって引き渡し後の「アフターサービス」や「保証制度」が整っていることが一般的です。
主な内容としては以下のようなものがあります。
定期点検(3ヶ月・1年・2年など)
建具や水回りの不具合対応
壁紙の剥がれや外構の確認
シロアリや防水対策のチェック
これらは多くの場合、無料で行われる点検対象です(ただし内容は建築会社によって異なります)。
ここでよくある失敗は次のようなものです。
点検の連絡を見逃してしまい、スケジュールがずれる
→カレンダーアプリなどで事前に登録しておくと忘れにくくなります。
不具合が出ても「まあいいか」と放置し、大きなトラブルに
→小さな症状でも、すぐ相談・対応することで修理費用を抑えられます。
保証内容を把握しておらず、自己負担になるケースも
→引き渡し時にもらう「保証書」は保管し、内容を確認しておくと安心です。
アフターケアは「家を長く快適に保つためのサポート」です。
たとえば、1年後にドアの立て付けが悪くなった場合、簡単な調整で済むことが多いですが、放置すると壁や床に悪影響を与えることもあります。
また、定期点検のたびに「次に住まいで改善すべきポイント」が見えてくることもあります。 それにより、将来的なリフォーム計画やメンテナンス費用の見通しが立ちやすくなります。
▶︎6. まとめ:注文住宅のスケジュール管理のポイント
注文住宅は、自由度が高いぶん、計画から完成・入居までのスケジュール管理がとても重要です。 今回ご紹介した通り、全体を通して10ヶ月〜19ヶ月程度の時間がかかるのが一般的です。
各フェーズごとのおおまかな目安は以下の通りです。
フェーズ | 期間の目安 | 主な内容 |
計画段階 | 2〜6ヶ月 | 情報収集、資金計画、土地・会社選び |
設計・契約 | 3〜6ヶ月 | 間取り・設備の決定、見積もり、契約 |
建築段階 | 4〜6ヶ月 | 着工、上棟、内装工事、完成検査 |
入居準備 | 約1ヶ月 | 引き渡し、手続き、引っ越し |
アフターケア | 入居後随時 | 定期点検、メンテナンス、保証 |
この長期間をうまく乗り越えるには、次の3つのポイントを意識しておくと安心です。
① 余裕を持ったスケジュールを組む
「夏までに住みたい」「子どもが小学校に入る前に入居したい」といった目標がある場合は、最低でも1年前には計画をスタートしておくのが理想です。 天候や手続き、トラブルなど不測の事態に備えて、1〜2ヶ月のバッファを持っておくと安心です。
② 情報整理と事前準備を徹底する
各段階で必要な手続きや選択肢が多いため、スプレッドシートや手帳などでタスクを見える化しておくと混乱を防げます。 また、事前に資料を読んでおいたり、SNSや口コミで他の人の体験を参考にしておくと、打ち合わせの質もアップします。
③ 家族やパートナーと頻繁に話し合う
間取り・予算・スケジュールなど、家族間での意思疎通が不足すると判断がブレやすくなります。 「本当に必要なものは何か」「優先順位はどこにあるか」を定期的に話し合う時間を確保しておくことが、スムーズな進行につながります。
注文住宅のスケジュール管理は、理想の暮らしを実現するための大切な土台です。
段階ごとにポイントを押さえておけば、焦らず納得のいく家づくりができます。 しっかり準備して、家づくりの過程も楽しみながら、理想のマイホームを目指していきましょう。
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